糖尿病の新しい診断基準
本日まで岡山でおこなわれている糖尿病学会で糖尿病の新基準が示された。 今までは下記のような基準だった。 ①空腹時血糖値126mg/dL以上 ②75g糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上 ③随時血糖値200mg/dL以上 上記のいずれかが2回以上認められるときに糖尿病とする。 HbA1cは参考所見のみで診断できない。 それが、 ④HbA1c値は6.5%以上(6.1%以上[JDS値]) という項目が加わった。ただし、1回はHbA1cの基準を満たしても、もう1回は上記①~③のいずれかを満たさないといけない。よく用いられるHbA1cの位置づけは上がったけど、それだけでは診断できず、あくまで従来の基準は1回は必要とのこと。 あと、①~③を1回満たして、網膜症など明らかな症状があれば、それで糖尿病との診断になるとのこと。実際的ですね。 それと「JDS値」。これはHbA1cは日本と海外では違った測定方法がなされており、日本のものだとJDSになる。0.4%低く出るみたいです。将来的には国際基準であるNGSPにあわせるようだが、当面はわざわざJDSと書いて表記するみたい。 これって、今まで糖尿病の目安を6.5ってしてきたのが、6.1として捉えないといけないんだね。検査値の表記が早く国際基準になるよう希望します。混乱をうまないために。