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4月, 2020の投稿を表示しています

研究プロジェクトのオススメツール

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生命科学研究者の仕事ってプロジェクトを立てて、遂行し、まとめて発表するという流れだと思います。今までいろんなツールを用いて比較してきましたが、ここ数年で安定してきた方法をシェアしたいと思います。 プロジェクトの構想を練る あるプロジェクトを開始するにあたって、いま分かっていること、そして自分のオリジナルの考えを整理していかなければいけません。はじめはバラバラにみえたアイデアに線がでてきて、構想にストーリーが生まれます。こうしてできあがった仮説を、いくつかの既知の情報で肉付けして強化していきます。この過程では、 手書きがいい んですね。手で書くと頭の中が整理されるような気がします(この辺がアナログなんでしょうか)。でも紙に手書きすると修正したり、並び替えがしにくいのです。しかも紙のスペースに縛られてしまうこともしばしば。そこで 無限大のスペースに自由に手書き できる環境がいいなって考えに至りました。それにぴったりのツールが Concept 。iPadに向かい、Apple Pencilで自由にマインドマップ調にアイデアを書き足していきます。ポイントは細かくなりすぎないこと。 Concept https://concepts.app/ja/ 論文を精読する 論文を管理するツールは、EndNoteが最も有名で、Readcube PapersとMendeleyがメジャーなところでしょうか。ここであげたアプリはMac/Windowsに加えてiOSアプリもそろっています。全部使ったことがありますが、ここ数年は最後発ながら機能を増やし安定してきた Readcube Papers に落ち着きました。複数デバイスの同期は有料ですがアカデミック料金が設定されていますし、お得なクーポンが時々発行されています。複数デバイスの同期は必須ですし、被引用数がすぐわかるというメリットがあります(これは他のツールにはない)。便利な特長をまとめておきます(最初の2つが有料会員のみです)。 被引用数がすぐわかる (これが論文の価値だと思います) 複数デバイス間の同期(Webでも閲覧できる) フォルダーとタグで整理できる( Evernoteと同じような管理および検索ができる !) 五つ星の評価とフラグ を自分で設定できる(執筆用と読むだけのものなど分けられる) 手持ちの論...

Mac/iPadのシェルフ系アプリはGladysが最もよい

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COVID-19で自宅でのお仕事が続いています。資料を集めてまとめていく作業をしていくときに、シェルフ系アプリと呼ばれるアプリが役立ちます。シェルフ系アプリとは、文章や画像だけでなくどんなファイルでもいったん棚に保管して、別のアプリに貼り付けたり移動したりする、そういう棚を提供してくれるアプリです。iPadで複数アプリ間のドラッグ&ドロップが解禁されて話題になっていました。iPadではYoink, Gladys, Copiedなどのアプリが有名でしょうか。MacではYoinkが圧倒的な人気です。マウス・キーボード・アップルペンシルが使える iPadでの創作も増えてくると、MacとiPadでコンテンツを作る素材のおきば(棚)の必要性が増しました 。Yoinkを検討したのですが、Mac版980円、iOS版730円 、しめて1710円は高い!!躊躇して、GladysにMac版があればなぁ、って思って検索してみると半年前に登場していました! お値段は無料! 使ってみてもよかったので、 今はGladysがお勧め というご報告です。 Copiedもあるけどクリップボードすべてを拾い上げる 僕もCopiedを使っていたのですが、もとはクリップボードの拡張アプリなので、コピーしたものが自動的にどんどん登録されてしまいます。はっきりいって多くは無駄。そしてなぜだか1回のコピーで3個も同じものが登録され、色々解決を試みようとするも改善せず。アプリも2年間更新されておらず、サポートが期待できないことからアンインストール。 GladysにMac版が登場 半年間気付いてなかった(シェルフ系アプリを必要としていなかった)けどiPadで定評があるGladysにMac版が登場しています。 iCloudとHandoffを使ってiPhone/iPadとMacで同期 。ドラッグ&ドロップできればどんなファイルも一時保管できて、 受け渡すときも様々な方法を選べる iPad版の機能もそのまま。たとえばsafariやchromeから画像をもってきたら、それをURLなのか画像としてなのかを受け渡すときに選べるということ。地味にとても便利です。しかも 10個まで保管するなら 無料 。それ以上保管する場合でも 120円買い切り と安い。MacとiOSあわせても240円とコーヒー代ぐらい...

キーボードもペンも使う人にお勧めiPad Proアイテム

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iPad OSがマウス、トラックパッド、キーボードに対応してくれているおかげで、Apple Pencilとあわせて生産性が増しました。Macにはできないこともできるようになり、iPadを使う機会も増えています。今日はiPadで文章を書くときの便利ツールのご紹介です。 斜めにすると疲れない 仕事柄、文章を書くことが多いのでトラックパッド/マウスを使う機会が多くなります。そのため持ち歩くのにもスリムなSmart Folio Keyboardが欠かせません(ただし家ではiPadをスタンドにおいてBluetoothキーボードを使っています)。一方で会議やセミナーのメモ、プロジェクトのアイデア出しなど手書きメモやスケッチを使う機会もたくさんあり、Apple Pencilを使います。その時、Smart Folio KeyboardではiPadが机におかれて、iPadに傾斜がなくて少し見にくいし書きにくいんですね。Smart Caseのときのように斜めにできたらいいなって思っていました。 MOFT miniがベスト MOFT miniは本来PCに貼り付けて斜めにするツールです。僕はMacBook ProにMOFT(miniではなく2段階選べる通常版)を貼り付けて傾斜をつけて使っています。それで首、肩や背中への負担が大幅に減っています。このMOFTのmini版ならiPadに最適では?と考え検索してみると、Amazon USのreviewや、何人かのブロガーの方が実践していらっしゃるのを拝見しました。早速導入。これがとてもよい!傾斜は10度。ペンで書くにはちょうどよいです。Smart Folio Keyboardでペンも使いたいって人にすごくお勧め。いまAmazonでも品切れみたいですが、お買い上げの時はMOFT Xと間違えないようにしてください。 Amazon Written with StackEdit .

COVID-19の感染タイミング

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COVID-19の感染タイミング COVID-19の感染タイミング Nature Medicineに興味深い論文が出ていました。COVID-19の感染力は発症のちょっと前がピーク(Figure 1c. だいたいFigure 1a Senario 1と3の間ぐらい)。SARSや季節性インフルエンザは症状が出るとき(Figure 1a SARS 2003)かその後(Figure 1a Seasonal Influenza)であるので、かかっている本人も周囲の人も予防しやすいと言えます。発症前に感染してしまうと、本人も周囲の人も気付いていないため広げてしまっている可能性が高いです。やっかいですね。 Xi He, et al. Nature Medicine. 2020. Temporal dynamics in viral shedding and transmissibility of COVID-19. 有効なワクチンが利用可能になり高い接種率が確保できればいいですよね。日本はインフルエンザの接種率も低いので、皆さんがワクチンにお金を投じられる、もしくは税金の負担をして予防医療の無償化を提供するという感じでしょうか。

マークダウンでブログを書く

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マークダウンをBloggerに使う 以前はHTMLでホームページ作りをしていて、しばらく仕事で忙しかったため停滞していました。ブログだけ細々と続けていて、作業を楽にするためGoogleのサービスであるBloggerに落ち着き何とか続けてきました。それでも手間がかかるんですね。数年前にマークダウン (Markdown)記法って言語があってブログ制作に役立つらしいってことは知っていたのですが、ロックダウンを機会に向かい合ってみました。 マークダウンとは何? Wikipediaをみてみると、文字のレイアウト等をしながら文章を書くためのプログラムとのこと。当初はHTMLに変換するために開発されたらしい。なるほどー、HTMLを用いるブログと相性いいわけだ。HTMLって書くのは面倒なのですが、マークダウンは#とかをちょっと加えるだけでレイアウトできるのでタイプするのが早いのです。詳しいことはGoogleでマークダウンを検索すると、丁寧な説明がいっぱいあるので見てみてください。 マークダウン - Wikipedia bloggerでマークダウンを使うにはStackEditが便利! 僕は科学的な文章を書く機会がそれなりにあります。いきなりWordで書くのはどうもまとまらないので、ByWordってiOS/Macアプリを使っている時がありました。このByWordはマークダウンが使えるエディタでBloggerにも投稿できるのでいいなって思っていたのですが、アプリやサービスの進化により文章を書く方法がかわってきたので使わなくなってきました。 以前使っていたはてなブログはマークダウンに対応しているそうですが、Googleのサービスにまとめたのをどうも戻す気がおきなくて…。そうして何となく検索してみると、StackEditというフリーのWebエディタがBloggerに対応していると知りました。 StackEdit 左にマークダウン、そして右にリアルタイムのプレビューを見ながら書けます。しかも美しい。無駄にボタンも配置されておらず、物書きがしやすいうえに、iPadで作業もしやすい。さっそくiPadのホーム画面にブックマークを配置して使い始めました。WebエディターなのでMac, iOS, Android, WindowsなどOSに依存せずに使えるのがいいですね!Blogg...

情報管理に使うアプリ

COVID-19の影響で時間が取れているため情報管理について再考してみた。僕は医師であり研究者です。最近はもっぱら研究に従事しています。iPadの環境整備をして情報管理のフローについて僕なりの方法を書いてみます。 情報を集める 情報源は情報源はセミナー、論文、ミーティング、学会など。ここで使っているツールを紹介します。 Notability Apple純正メモ Simplenote ReadCube Papers Evernote ここで活躍するのは上記のアプリ。Notabilityは手書きメモアプリです。録音もできるし、再生時に録音にシンクロしてメモが展開できるのが秀逸。書き心地もよく、この録音シンクロ機能のためにGoodNotesなど他の手書きメモアプリは使わなくなりました。聞き逃したところは音声でメモを補完してメモが完成。手書きのままPDFにしてEvernoteに送ります。音声はあくまでメモの補完用です。 Apple純正メモはちょっとしたメモ用に使っています。すぐに起動できて、ある程度レイアウトできるのが利点。iPadではApple Pencilのタップで手書きメモがすぐに書けるので、きちんとまとめていないけど、ちょっとしたメモのツールとして最適。 Simplenoteはテキストのみのメモアプリ。テキストのみなので動作は軽快。ただ日本語入力で表示が乱れるバグがある。AndroidやWindowsアプリもあります。クロスプラットフォームの素早いメモ用として使ってきましたが、iPadが中心になってきたため純正メモに移行中。 ReadCube Papersは論文管理アプリ。以前はMendeleyもEndnoteも使っていましたが今はPapersに完全移行済み。Endonoteは引用文献を書くのにはとても便利な一方で、論文管理は検索性やPDFの扱いがしっくりきませんでした。Mendelayはよかったのですが、無料プランの範囲を超える量になり割安なReadCube Papersに移行しました。最近Papersアプリが刷新されて、動作も軽快になり快適に利用できています。引用数や引用先論文がすぐにわかり論文の価値がすぐにつかめるのがお気に入りのポイント。この機能と同期機能は有料会員になる必要がありますが、アカデミック割引があります。...